■ インフルエンザ予防接種について ■
インフルエンザワクチンの接種についてのご説明です。接種の際にご参考にして下さい。
【接種の時期】
インフルエンザは通常12月下旬から3月上旬に流行します。ワクチンを接種してから、免疫力がつまでにおよそ2〜4週間程度かかり、およそ5〜6ヶ月効果が続きます。
【接種にあたっての注意】
1)過去にインフルエンザワクチンで重いアレルギー反応を認めた方 >接種できません。
2)当日37.5℃以上の発熱のある方 >接種できません。
3)生後6ヶ月未満の乳児 >接種できません。
4)生後6〜12ヶ月児 >接種できます。
5)川崎病で免疫グロブリン大量投与を受けた方 >6ヶ月以上たっていれば接種できます。
6)卵アレルギー >アナフィラキシー症状や重症の発疹を出したことがなければ接種できます。
7)てんかん >主治医と相談して下さい。かかりつけ医療機関で接種を受けて下さい。
8)ゼラチンアレルギー >接種できます。現在のワクチンにはゼラチンは含まれていません。
9)はしか、みずぼうそう >完全に治ってから4週間以上あければ接種できます。
10)単純型熱性痙攣 >接種できます。
【他の予防接種との間隔について】
1)他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。
2)当日他院で他のワクチンを接種しないで下さい。
【効果について】
1)「インフルエンザワクチンをうてばインフルエンザに絶対かからない」というのは誤解です。
ただし、発症する確率を5分の1くらいにするといわれています。
2)ワクチンには小児インフルエンザ脳症の発症を予防する効果があります。
【接種後の注意について】
1)接種当日は激しい運動を避け、入浴時に接種部位を強くこすらないようにして下さい。
2)比較的多くみられる副反応には、接種した場所の赤み、はれ、痛み等があります。
3)全身性の反応としては、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などがあります。
4)まれにショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み、かゆみ、呼吸困難等)が見られることもあります。接種後30分程度は、これらの急な副反応の出現にご留意下さい。
5)ごくまれな重い副反応として、ギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病等が報告されています。
6)1〜3例の死亡例が報告される年もありますが、厚労省による評価では、明確な因果関係がある症例はありませんでした。また、そのほとんどが基礎疾患等がある高齢者でした。
【その他】
1)当院では成人へのインフルエンザワクチン接種は行っておりません。
2)当院では経鼻インフルエンザ生ワクチンの取り扱いはありません。
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